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IoTにおける新しいネットワークとサービスに関する調査研究

2016年4月~2017年3月

  • 【執筆・担当者】
  • 松永 統行(国際社会経済研究所 主任研究員)
  • 名倉 賢(国際社会経済研究所 主任研究員)
  •  
  •  IoTを基盤としたプラットフォームビジネスによる社会価値創造が次世代ビジネスの鍵となると言われている。IoTはビッグデータ、AI、ロボットなどの様々なキーワードで語られるが、これらのキーワードは本質的にはある歴史的事象、すなわち「ICT技術の本格的な汎用技術化」のある一局面を切り出して表現したものと言える。我々はポリモルフィック(多形構造)というネットワーク構造に関する新しいコンセプトによって、この歴史的事象を捉えたいと考えている。

     本調査研究は、二部構成としており、第一部では「IoTにおける新しいネットワークに関する調査研究」を、第二部では「多様性を広げるIoT基盤と社会サービスに関する調査研究」を調査テーマとした。

     第一部では、HWSWが融合する自律的な機械としてのロボット、中でもそれがネットワークと融合した「ネットワーク・ロボット」に注目した。本報告では、ロボットのネットワーク化に関する考察を中心に、人工知能、構造概念を議論し、併せて交通分野での自律制御システムの事例を紹介した。そして、人工知能と融合して自律性を獲得したネットワーク・ロボットは「インターネット空間のような定型的でモノモルフィックなネットワーク構造を自ら変化させてスケール不変性を破り、ポリモルフィックなネットワーク内に生成した密結合領域にその身体性を求めるようになる」という仮説を提示した。

     第二部では、ここ2年でIoT*AIと呼ばれ、今までつながっていなかった、さらに多くのモノがつながるという社会の概念であるIoTと、上記のように学際が連携しながら脳の仕組みを解析するビックサイエンスと呼ばれる欧米の戦略の中でのAIが、掛け合わされて提唱されるIoT*AIという言葉がキーワードになっている。本調査では、これらの状況を捉えるとともに、昨年度に提唱した多形構造化という構造概念を都市に展開し、その萌芽事例の調査研究を進めた。併せて、社会や経済の隅々まで神経が通うIoTのスマート化とは何かという課題をポリモルフィック(多形構造化)の萌芽事例とともに分析し報告した。

     また、本調査研究の主な成果は、昨年度に引き続き第2回目となった公開シンポジウム「IoT都市の新展開~ポリモルフィックネットワーキングの都市的応用~」を3月22日に開催して公表している。

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