2004年度米国シンポジウム
「インターネットの新しい行方:ユニバーサルなITアクセスにおける日米の未来」
▲ 挨拶する棚橋主席研究員
2004年11月18日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーと共催にて「インターネットの新しい行方:ユニバーサルなITアクセスにおける日米の未来」と題しましたシンポジウムを開催しました。
情報化社会への進展の中、情報にアクセスし、情報を活用していくことは社会活動をしていく上で欠くことのできないものとなっていますが、社会におけるすべての人々が平等にその恩恵を受けているとはいえません。アメリカでは、リハビリテーション法508条により法制化によるアクセシビリティの確保が進んでおり、また日本においては、日本工業規格JISによりアクセシブルな情報社会の構築を目指しております。本シンポジウムでは、情報アクセシビリティに関する日米のご専門家にパネリストとしてご参加いただき、日本、アメリカの両国での現状とともに将来のあるべき姿を議論していただきました。
▲ 発表するNakada氏
Ken Nakada氏は、2004年7月まで法務省の公判弁護士としてご活躍され、障害を持つアメリカ人法(ADA)や改正リハビリテーション法508条とアメリカにおける情報アクセシビリティの向上を目指した法整備を進められてきました。現在は、BayFirst Systems LLCに移られ、民間の立場から情報アクセシビリティのための活動を行っています。発表では、日本では安全速度を提示するが、アメリカは制限速度を決めるなどという速度規制を例に、日本とアメリカにおけるこの分野での取り組みの違いについてお話された。
▲ 発表する山田氏
山田肇氏は、日本における情報アクセシビリティの工業標準「X8341-1 高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器・ソフトウェア及びサービス−」の作成にあたり委員長をつとめられ、現在、日本が取り組むISO化への動き、そして日本企業の動向について発表された。
Sylvia Clark女史は、NEC財団のトップとして、障害者や高齢者の方々のIT利用を促進するために活動しているNPOへの助成を行っております。アメリカにおけるこの分野でのエンパワーメントを支えるため、政府、産業界、学会、NPOが協力しあわなければならないことを強調された。
IBMワールドワイド・アクセシビリティ・センターのフランシス・ウェスト女史は、企業として情報アクセシビリティにどう取り組んでいるかについてお話いただきました。
▲ 壇上にならぶパネラー
■スピーカー
シルビア・クラーク女史 米国NEC財団エグゼクティブ・ディレクター
ケン・ナカダ氏 ベイ・ファースト社ADAとリハビリテーション法ためのガバメント・コンプライアンス ディレクター
山田肇氏 東洋大学経済学部教授
フランシス・ウェスト女史 米国IBM ワールドワイド・アクセシビリティセンター ディレクター
