書籍「ネット戦争−サイバー空間の国際秩序」出版
2007年11月28日
NTT出版より「ネット戦争−サイバー空間の国際秩序」が出版されました。主席研究員の原田泉、主席研究員の須田康司が共同執筆しています。インターネットが生まれたとき、そこは現実とは切り離された自由な世界だといわれました。自由で無秩序であることが大きなエネルギーを生み出したことは事実だが、同時に多くの問題も生み出しています。そして、発展したインターネットが人々にとっても国家にとっても不可欠なものとなった現在、個人のツールだけでなく、国際政治のツールとしても使われる、現実と地続きの世界となっているのです。ネットが、無秩序なままでいられる時代は終わりました。ネットにも国際秩序が求められる時代になったが、同時に誰がその主導権を握るのか、という新たな争いも生み出しており、その現状と指針を本書では示しています。
NTT出版
定価3,360円
ISBNコード978-4-7571-0223-1
「ネット戦争−サイバー空間の国際秩序」
国際社会経済研究所 監修
原田泉/山内康英 編著
序章 サイバー空間における国家と国際秩序の構築
第1部 インターネット戦争の現状と課題
第1章 アクティビズム、ハクティビズム、サイバーテロリズム
第2章 ネット社会のリスクと脅威
第3章 中国のインターネット世論と中国関係
第4章 サパティスタの社会的ネット闘争
第2部 サイバー空間での国際秩序構築
第5章 情報化時代のガバナンス
第6章 サイバー犯罪条約の現状と課題