C&C振興財団委託調査報告書
「サイバーコミュニティに関する調査研究IV:サイバーコミュニティにおける情報倫理」
2003年4月〜2004年3月
【執筆者】
小泉雄介(NEC総研研究員
原田 泉(国際社会経済研究所主任研究員)
遊間和子(国際社会経済研究所専任研究員)
本調査研究では、インターネットの持つ、時間・空間的制約からの解放性、匿名性や偽名性、情報の発信・受信・保存・複製・関連付けの容易さ等の特徴により、プライバシー、違法/有害情報、迷惑メール、著作権(不正コピー)、コンピュータウィルス、出会い系サイトなど、物理的社会とは異なる新たな問題が生じており、各問題領域の現象を手がかりに、サイバーコミュニティにおける情報倫理について考察を行った。
また、表現の自由とプライバシー(個人情報保護法案など)、表現の自由と児童保護(米国COPA、CIPAなど)、プライバシーと国家セキュリティ(米国9.11以降)など、各種の人権の間にトレードオフの関係が生じており、文書のデジタル化とオンライン化が進むにつれ、従来の著作権制度の枠組みにも大きな変更が求められている。本研究ではこのような側面からも、サイバーコミュニティにおける情報倫理について考察を行った。
