2006年度日中共同研究
「情報化時代の国家−サイバー空間における国家と国際関係」最終検討会
2007年2月23日
国際文化会館講堂において、当研究所と中国現代国際関係研究院の共同研究における最終検討会が行われました。情報通信技術が急速な発展を遂げ、インターネットが、生活の一部となり、社会活動が円滑に進むための不可欠な手段となっている今日、サイバー空間では、これまでになかった様々な犯罪や不法行為、政治的な活動(ハクティビズム)等が国境を越えて多発しています。これらの事柄は、インターネットが社会的に影響力を持ったことの証左ともいえますが、反面国家にしてみれば、もはやこれを放置しておくことはできず、セキュリティ対策を強化すると共に、サイバー空間における秩序作りを国内的にも国際的にも進める必要に迫られております。実際、最近日中間ではインターネット上で若者たちがナショナリスティックな闘争を行い、また米中の間でもネット検閲等で問題が生じております。本シンポジウムは、サイバー空間における国際紛争や問題を如何にして解決していったら良いのかといった問題に関し、共同研究の成果を発表いたしました。
▲ 挨拶をする関本名誉顧問
▲ 左:楊氏、中央:張氏、右:高氏

【研究メンバー】
日本側メンバー
多摩大学情報社会学研究所 教授 山内 康英
国際社会経済研究所 主任研究員 原田 泉
中国側メンバー
中国現代国際関係研究院 院長補佐 楊明杰
中国現代国際関係研究所 安全保障・戦略研究所副主任 張力
中国現代国際関係研究院 安全保障・戦略研究所助理研究員 高瞻
【司会】
中国現代国際関係研究院 院長特別助理 徐国雄
国際社会経済研究所取締役/日本電気叶齡C部長 北澤進