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平成30年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)ケアプランの作成支援でのAI学習が難しいテキスト記述データの構造化等に関する調査研究
2018年9月~2019年3月
高齢化や医療の高度化等による社会保障給付の急増を背景に、ヘルスケア分野(健康・医療・介護)の改革は、我が国の持続的な成長にとって最重要の課題となっている。政府は、2020 年度に向けてデータヘルス改革を推進しており、科学的介護もそのひとつである。
本調査研究は、平成29 年度老人保健健康増進等事業(老人保健事業推進費等補助金)「ホワイトボックス型人工知能AI を活用した自立支援に資するケアプラン提案の試行的な取組に関する調査研究」の継続的な位置づけとなっており、そこで整理された12 の課題のうち、「人工知能AI 分析で利用できるデータへの変換」の解決を目指して進められた。
ケアプラン2 表に記載される利用者のニーズや目標、サービス内容はテキストで記述されているため、この内容をAI に学習させるには非常に困難を伴う。しかし、このようなAI 学習しにくいデータにこそ重要な内容が含まれており、AI が学習すべきデータであるともいえる。そこで、テキストで記述されたデータをAI 学習にふさわしいデータに変換するため、テキスト分析技術を活用し、課題(ニーズ)、長期目標、短期目標、サービス内容について構造化・体系化を行った。また、これらの構造化されたデータを利用して、ニーズ→長期目標→短期目標→サービス内容というケアマネジメントの流れに沿ったAI分析の試行も行い、その成果を報告書にとりまとめた。