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地球温暖化/脱炭素化における課題探索と政策動向に関する調査研究

2023年4月~2024年3月

【執筆・担当者】
松永 統行(国際社会経済研究所 主任研究員)
藤平 慶太(国際社会経済研究所 主任研究員)

   グリーントランスフォーメーションは、2015年のパリ協定の採択により世界の課題となり、2020年頃まで日本も含めて、主要国のカーボンニュートラル宣言が続く。その後、世界の多くの企業が、脱炭素という21世紀の新しい目標に向かうことになるが、多岐にわたる環境問題に対応すべく、そのための企業活動を模索している。

  本調査研究では、脱炭素というコンセプトに加わったサーキュラーエコノミー(循環経済)やバイオダイバーシティ(生物多様性)についても、その背景からひも解くとともに、科学者や社会活動家の目線ではなく、経済人のコミュニティであるWBCSDGXの循環移行指標(CTI)を考察した。また、2050年のカーボンニュートラル実現には、あらゆる手段の対策を講じなければならない状況の中で、切り札となる可能性を持つ水素活用についての世界動向についても調査を展開している。水素技術は、不確実性も高いがイノベーションが実現すれば、ネットゼロへの高い貢献への潜在力を持ち、活用範囲が広いことから、戦略的にはGX活動のペースメーカーとも言われている。水素政策においては、脱原子力と脱石炭を同時に進めるドイツが先行している。

 また、新たに拡張した上記のような環境コンセプトや政策動向も踏まえながら、情報通信技術とソリューションビジネスの観点から、世界経済フォーラムが扱ったグリーントランスフォーメーションのコンセプトやビジネスモデルも参照し、社会解決型の政策とソリューションについて調査研究を実施し報告している。

 ◆IISE調査研究レポートNo.2「情報基盤のさらなる進化と新たな産業プロセスの革新に向けて」2024年5月 はこちら⇒(PDF

 ◆IISE調査研究レポートNo.4「国内におけるGX の動向とICT の活用ポテンシャル」2024年7月 はこちら⇒(PDF