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IISEシンポジウム「2018年度IISE/CICIRサイバーセキュリティ共同研究シンポジウム」開催報告
2019年2月20日
毎年恒例となっている国際社会経済研究所と中国現代国際関係研究院(CICIR)との共同シンポジウムが国際文化会館講堂において開催され、今回で18回目を迎えることになった。
本シンポジウムにあたっては、2018年9月3日に北京において中間検討会を実施し、研究内容のすり合わせ行っている。フロアの参加者は、国内の専門家の方々のほかに、英国大使館など欧米の関係者の方々のご参加もいただきいただき、国際的な視点からの議論に加わっていただいた。中国とのこの種のシンポジウムとは異なり、忌憚のない、活発な意見交流が行われた。
開催日時:2019年2月20日(水)13:30~16:50
開催場所:国際文化会館講堂
テーマ:「AI時代のサイバーセキュリティと国際関係」
主 催:中国現代国際関係研究院(CICIR)・国際社会経済研究所(IISE)
主 旨:サイバーセキュリティ関連で最近もっとも注目されているのが、AIの活用である。大きな技術的ブレークスルーとなった深層学習により、AIは大量のデータを基に自ら学習して、サイバー攻撃の技術や手口を明らかにし、また、マルウェアの構造に関してもその分析から有意な知見が生み出して攻撃と防御の在り方を大きく変えている。また、AIの悪用により、大規模かつ正確で効果的な攻撃が可能になり、電子的、物理的、政治的な脅威を増幅するとも考えられる。
このような状況を鑑み、本シンポジウムでは、サイバーセキュリティの攻防におけるAI利用の状況を示すとともにその及ぼす国際関係について議論し、今後のサイバーセキュリティへの在り方について考察した。
プログラム(中日英逐語通訳)
13:30 挨拶
中国現代国際関係研究副院長 傅夢孜
(株)国際社会経済研究所代表取締役社長 民長憲生
13:40~14:00 「北朝鮮のサイバー能力の試行的な見積もり」
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート 研究員 小宮山功一朗
14:00~14:20 「AI時代にサイバーセキュリティが直面するチャンスとチャレンジ」
中国現代国際関係研究院 サイバーセキュリティ研究所所長代行 唐 嵐
14:20~14:40 「ゲームチェンジャー技術としてのAI」
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 教授 土屋大洋
14:40~15:00 「中国のサイバーセキュリティ情勢とAIセキュリティの考え方」
中国現代国際関係研究院 サイバーセキュリティ研究所副所長 魏 亮
15:00~15:20 「サイバー空間におけるAI利用と我が国の対策」
(株)国際社会経済研究所 上席研究員 原田泉
15:20~15:40 休憩
15:40~16:50 自由討論(フロア参加者も含め)
16:50 閉会

会場の様子

ご登壇者の皆様