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IISEシンポジウム「ウェルビーイングへとつながるまちづくりDX」開催報告

2022年3月22日

   昨年度に引き続き、オンラインでの開催となりましたが、シンポジウム当日には、東京都のまん延防止等重点措置が解除され、春の訪れとともに新型コロナウィルスの感染拡大も落ち着きを見せ、およそ100名のご参加を得ての開催となりました。

   シンポジウムは、弊社理事長の石黒からのご挨拶で始まり、基調講演として、国土交通省 都市局 都市計画課都市計画調査室 都市交通係長の坂本いづる氏から「国土交通省におけるスマートシティへの取り組み」(坂本氏のプレゼン資料はこちらをクリックください)と題し、スマートシティを実現化するための具体的な方法と先進事例をご紹介いただきました。多くの地域で実証されているスマートシティの取り組みについては、知見の共有化が進められており、これらの知見が反映された改訂版のスマートシティガイドブックが来年度発行されるということで、スマートシティの取り組みがさらに進むことが期待されるご講演でした。

写真① 石黒理事長からのご挨拶

写真② 国土交通省 坂本係長

   特別講演としては、鎌倉市役所 共生共創部政策創造課 課長の天城秀文氏より「NEW OLD KAMAKURA~伝統を守るため、革新に挑む~」(天城氏のプレゼン資料はこちらをクリックください)と題し、鎌倉市で進められているスマートシティへのお取り組みを、美しい鎌倉市の風景とともにご紹介いただきました。鎌倉市のスマートシティ構想では、「Well-Beingの高いまちKamakuraの実現」というキーワードを掲げており、住みやすさと幸福度の数値化・指標化も計画されているとのことでした。

写真③ 鎌倉市 天城課長

写真④ 東京大学 下野先生

   弊社アクセシビリティ研究会のメンバーからの講演では、東京大学総長室総括プロジェクト機構「プラチナ社会」総括寄付講座 特任講師の下野僚子氏より「品質マネジメントから見る『ウェルビーイング』」(下野氏のプレゼン資料はこちらをクリックください)と題し、定義が曖昧なウェルビーイングという言葉を品質管理の視点から整理し、ある県の健康づくり啓発事業の分析結果をご報告いただきました。品質管理の手法で事業を評価するという新しい考え方は、今後、行政が実施する事業の質と効率の向上に寄与していくものと思われます。

   弊社主幹研究員の遊間和子からは、「孤立・孤独への対応とデジタル活用」(遊間のプレゼン資料はこちらをクリックください)が報告されました。COVID-19で顕在化した「孤立・孤独」への対応は、ウェルビーイングに大きく影響するものであり、英国をはじめとして、日本でも取り組みが始まっています。アナログだけでなく、デジタルでの対応も重要であるとの指摘がされました。

写真⑤ 東洋大学 山田名誉教授

写真⑥ 国際社会経済研究所 遊間

   最後に、アクセシビリティ研究会の主査でもある東洋大学名誉教授の山田肇氏から、アクセシビリティ研究会の2021年度調査研究報告書の概要(山田氏のプレゼン資料はこちらをクリックください)をご報告いただきました。

   シンポジウムの最後は、弊社代表取締役社長の民長よりご挨拶をさせていただき、閉会となりました。

■2021年度「ウェルビーイングへとつながるまちづくりDXに関する調査研究報告書」はこちら⇒(PDF)

スピーカーとプログラム

14:30 ご挨拶 株式会社国際社会経済研究所   理事長 石黒憲彦
14:35 基調講演
「国土交通省におけるスマートシティへの取り組み」

坂本いづる
 国土交通省 都市局 都市計画課都市計画調査室 都市交通係長

15:15 特別講演
「NEW OLD KAMAKURA~伝統を守るため、革新に挑む~」

天城秀文
 鎌倉市役所 共生共創部政策創造課 課長

(休憩10分)
16:05 講演①
「品質マネジメントから見る『ウェルビーイング』」

下野僚子
 東京大学総長室総括プロジェクト機構「プラチナ社会」総括寄付講座 特任講師

16:35 講演②
「孤立・孤独への対応とデジタル活用」
遊間和子
 株式会社国際社会経済研究所 調査研究部 主幹研究員
16:55 講演③
「ウェルビーイングへとつながるまちづくりDX」
-アクセシビリティ研究会 調査研究報告書よりー
山田肇
 東洋大学 名誉教授/アクセシビリティ研究会主査
17:25 閉会 株式会社国際社会経済研究所 代表取締役社長 民長憲生