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高品質なヘルスケアデータとエコシステムの構築に関する調査研究に関する調査研究
2025年6月~2026年3月
【執筆・担当者】
山田 肇(アクセシビリティ研究会 主査/東洋大学名誉教授)
川添 高志(ケアプロ株式会社 代表取締役社長)
榊原 直樹(清泉大学人文社会科学部文化芸術学科 准教授)
下野 僚子(早稲田大学理工学術院大学院創造理工学研究科 准教授)
関根 千佳(株式会社ユーディット会長)
千田 一嘉(金城学院大学薬学部 教授)
中島美津子(東京医療保健大学東が丘看護学部看護学科/大学院看護学研究科教授)
藤方 景子(認定NPO法人湘南ふじさわシニアネット)
遊間 和子(国際社会経済研究所 主幹研究員)
我が国では、世界に例を見ない速さで進行する高齢化や死亡者数の増加といった人口構造の変化を背景に、健康・医療・介護分野における課題が顕在化している。AIなどを活用したDXへの取り組みが急がれているが、諸外国に比較するとまだ不十分であり、特に、ヘルスケアDXの基盤となるヘルスケアデータはさまざまな縦割り構造を背景に分散保管され、相互につながらない状態が続いている。政府は全国医療情報プラットフォームの創設や電子カルテ情報の標準化等を推進しているが、現時点では国民がそのメリットを十分に実感できる段階には至っていない。
国民のQOL・QOD維持・向上には、データ保護やセキュリティに配慮した上で、患者ジャーニーを含む生涯にわたる一人ひとりの高品質のヘルスケアデータを収集・活用していくべきといえる。そのためには、健康・医療・介護分野だけでなく、行政や教育機関などが持つデータと連携して活用していく分野的ボーダレス、ひとつの自治体の中だけで完結するのではない地理的なボーダレス、公的機関と民間組織との垣根を超える官民のボーダレスを実現し、それぞれの組織が相互に連携し、共存共栄しながら大きな価値を創出するエコシステムを構築していくことが必要であるといえる。
本調査研究は、研究会方式で実施し、社会構造の変化に伴うヘルスケア分野の現状、国内外の政策動向、AIを含めたデジタルテクノロジーを活用した課題解決に向けた取り組みなどの調査を行い、産学の有識者による研究会での議論を踏まえて、QOL・QOD維持・向上につながる高品質なヘルスケアデータとエコシステムの構築に向けた道筋を提示し、提言をとりまとめた。
また、本調査研究に関連して、2026年3月16日にシンポジウム「高品質なヘルスケアデータとエコシステムの構築」を開催した。